2009年12月に投稿された記事の一覧です

本:明るい部屋

写真が本質的に有する被写体という対象から離して、「写真」という事象そのものをどのように語ることができるかを出発点に、写真とは何かを考察した本。 本書では写真を見たときに感じる情感を「ストゥディウム(一般的関心)」と「プンクトゥム(胸に刺さる何か)」の二つに分け、つかみ所がないプンクトゥムという事象について「自分の胸に突き刺さる」写真を題材に、なぜ突き刺さるのかを手探りで辿っていきます。 本の後半...続きをよむ

本:職業としての学問

マックス・ウェーバーの「職業としての学問」を「下流社会」の三浦展さんが現代訳として意訳しています。内容としては、学問することを職業としようと考えている学生に対して、努力をしても職が得られるとは限らないし、才能の多寡によって出世が決まるとも限らない、という職業としての現実を諭していくといったもの。とにかく「安心で確実な未来などなく、答えなどない」という現実感をひたすらつきつけていきます。学問を志す...続きをよむ

本:修養

修養とは「身を修め、心を養う」こと。「古の明徳を天下に明らかにせんと欲する者(p24)」は根本として、身を修める必要がある。身を修めるためには、心を正しくする必要があり、そのためには意を誠にし、意を誠にするとは何かを知る。大志を抱く人は身を修め、身を修めるとはすなわち「克己」することが肝要である、というのが本書の骨幹にある考え。「青年」の頃に何を志し決心していくのか、心を揺り動かす4つの動機(色...続きをよむ

本:FREE 「無料」からお金を生み出す新戦略

「ロングテール」の著者であるクリス・アンダーソンの著書。インターネットの世界に広がっている「フリー(自由/無料)」のサービスについて、どうしてフリーのサービスがうまれるのかについての解説と、フリーのサービスにおけるビジネスモデル、生産者と消費者との間にある取引についての整理分類をしています。 フリーのサービスが生まれる理由として、「アトム(モノ)」と「ビット(情報)」の違いと「潤沢さ」に注目して...続きをよむ